「ライバー事務所の求人ってどこで探せばいい?」「未経験でも応募できる?」「面接で何を聞かれるの?」──配信を本気で始めたいと思った瞬間、真っ先にぶつかる3つの壁です。本記事では、求人の探し方から応募・面接・合否判定まで、事務所運営側の目線から正直に解説します。
ライバー事務所の求人ルート4種と特徴比較
求人の探し方は大きく4つあります。それぞれに「向いている人」と「注意点」があるので、自分の状況に合ったルートを選ぶことが第一歩です。
| ルート | 特徴 | 注意点 | こんな人に向く |
|---|---|---|---|
| 事務所の公式サイト | 採用ページから直接応募できる。条件・還元率・対応アプリが明記されていることが多い | 偽サイトに注意。URLは公式SNSアカウントのリンクから必ず確認する | 特定の事務所に絞って応募したい人 |
| SNS(X・TikTok) | 事務所アカウントからの最新求人投稿・スカウトDMが届く。担当者の雰囲気を事前に把握できる | 詐欺アカウントが非常に多い。公式認証マークと開設年月・フォロワー数の実態を必ずセットで確認 | SNSで事務所の発信内容・担当者の人柄を見てから判断したい人 |
| ライバー求人サイト | 複数の事務所を一括比較できる。条件の横断比較がしやすい | 掲載料を払った事務所のみのため、業界全体の把握には偏りがある | まず業界を俯瞰してから候補を絞りたい人 |
| 現役ライバーの紹介 | 事務所の内側の実態を聞いてから入れる。信頼度は最も高い | 紹介ボーナス目当ての過大説明に注意。自分で契約書を直接確認するのは必須 | 信頼できる知人・友人がすでに所属している人 |
最も確実なのは公式サイトからの直接応募です。SNS経由のスカウトDMには悪質業者が混じるリスクが高く、「初期費用を払って」「機材を購入して」「個人情報を全部預けて」という条件を出してくる業者は正規の事務所ではありません。悪質業者の具体的な見分け方は悪質なライバー事務所の見分け方で詳しく扱っています。
未経験でも採用してもらえるか──結論から先に
9割以上の事務所は未経験OKです。むしろ「これから育てたい」という意向を持つ事務所の方が多く、経験ゼロの人を優先的に採用するケースすら珍しくありません。
理由は事務所の収益構造にあります。事務所はライバーが稼ぐことで初めて利益が生まれます。だから審査の軸は「育てる価値があるか」です。配信経験の有無より「続けられるか」「連絡が取れるか」「誠実に対応できるか」を重視する事務所の方が多い傾向があります。
ただし最低限の準備は必要です。
- 年齢:18歳以上(一部事務所は16歳以上・収益化は18歳から)
- 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカード等)
- 本人名義の銀行口座
- スマートフォン(配信機材として)
「事務所に入るべきかどうか」の判断自体で迷っている段階であれば、まずライバー事務所に入るべきかをご覧ください。本記事では「応募・面接・合否」のプロセスに絞って解説します。
応募から採用までの標準フロー──5ステップで理解する
Step 1:エントリー
公式フォームまたはLINEで応募します。記載する内容は「名前・年齢・配信経験の有無・希望アプリ・1週間に使える配信時間」の5点が基本です。
ここで盛るのは逆効果です。「配信経験少しあります」と誇張した場合、面接で3分話せば実態が露呈します。「未経験です、でもこういう配信をやりたいと考えています」と正直に書いた方が、事務所側から的確な返信が届きます。
また、エントリー前に「この事務所が自分に合うか」を確認しておくと時間を無駄にしません。対応アプリ・還元率の計算方法・サポートの具体的な内容の3点は、公式サイトだけではわからないことが多いです。配信スタイルや使いたいアプリが決まっていない段階でも、採用側の目線でどの事務所が合うかを整理してもらえると、応募先の選択にかかる時間が大幅に短くなります。
Step 2:書類審査(SNS確認)
SNSアカウント・配信実績・自己PRをチェックする事務所が多いです。配信実績がなくても「こういう配信をしたい」という具体的なイメージがあると通過率が上がります。
SNSアカウントがある場合は事前にプロフィールを整えておくのが得策です。アイコン・自己紹介文・数件の投稿があるだけで「準備している人」と判断されます。逆に言えば、ゼロ状態のアカウントで応募すると「まだ本気ではない」と受け取られます。
Step 3:面接(オンライン・30〜60分)
ZoomまたはLINEビデオ通話が標準です。難しい専門知識を問われることはほぼありません。面接官が本当に見ているのは「入所後に約束を守れるか」という一点です。素直かつ具体的に話せる人が評価されます。質問の詳細は次のセクションで解説します。
Step 4:契約書確認・サイン
以下の5点を必ずサインの前に確認します。「後で詳しく説明します」と先延ばしにする事務所は要注意です。
- 還元率の計算方法(「アプリ手数料引き後の〇〇%」なのか等)
- 時給保証がある場合の条件と期間
- 契約期間(縛りの有無)
- 違約金の金額と発生条件
- 退所後のアカウントの扱い
契約書の確認ポイントを詳しく知りたい方は、ライバー事務所で後悔しないための注意点をあわせてご覧ください。
Step 5:入所・初配信サポート
アカウント設定のサポートを受けてから配信を開始します。質の高い事務所は初配信に同席し、終了後に具体的な改善フィードバックを返してくれます。「入所したら後は自分でやって」という事務所との差が、この段階で初めて見えてきます。
面接でよく聞かれる10の質問──答え方と準備のポイント
面接は「人物確認」と「稼働の現実性チェック」が目的です。「この人は言ったことを守れるか」という視点で全ての質問が設計されています。事前に声に出して答えを練習しておくだけで、通過率が大きく変わります。
| 質問 | 答え方のポイント | よくある失敗・落ちるパターン |
|---|---|---|
| なぜライバーを始めたいですか? | 収入目標と「配信で何を届けたいか」を具体的に。「月5万円増やしたい・得意な雑談を活かしたい」など動機が二重になっていると強い | 「なんとなく」「友達がやっていたから」→ゴールが見えず続かないと判断される |
| どんな配信をしたいですか? | ジャンル・ターゲット視聴者・配信キャラを3行でまとめておく。「雑談メインで20代女性に向けて」でOK | 「まだ決めていない」→事前に考えてこなかったと判断される |
| 週何時間・何回配信できますか? | 「週3回・夜22時〜24時の2時間」のように曜日と時間帯まで具体的に。現実的な数字を提示する | 「できるだけ」「なるべく多く」→具体性がなく信頼されない。盛ると入所後に破綻する |
| 配信経験はありますか? | なくても「これから学ぶ姿勢」を示せば問題なし。「経験なし、でも〇〇の配信を100時間見てきた」のような学習姿勢があると加点になる | 「少しあります」と曖昧に盛る→実力差が3分で露呈する |
| 顔出しは可能ですか? | 「なし」でも問題ない事務所は多い。正直に答えた上で「代わりにキャラクター配信を考えている」等の代案があるとベター | 顔出し前提と思い込んで嘘をつく→入所後にトラブルになる |
| 目標月収はいくらですか? | 具体的な数字を答える。「まず月5万円、3ヶ月後に10万円を目標にしたい」のように段階があると現実感が増す | 「特にない」「いくらでも」→稼ぐ意欲がないか現実を理解していないと判断される |
| 他事務所の検討状況は? | 「2〜3社見ています。〇〇の点が御社に魅力を感じました」と正直に伝えてOK。並行応募は業界の常識 | 「御社だけです」と嘘をつく→後で矛盾が出た場合の信頼損失の方が大きい |
| 副業として配信しますか? | 本業がある場合は正直に話す。就業規則の副業禁止有無を事前確認してから応募する | 本業を隠す→配信時間の確保で矛盾が出る・信頼が崩れる |
| 配信機材は持っていますか? | 「スマホのみ」で対応している事務所がほとんど。なくても正直に答えてOK | 「揃えます」と言って結局揃えない→約束を守れない人という第一印象を作る |
| いつから配信開始できますか? | 具体的な日程を答える。「来週の〇曜日から始めたい」のように決まっている方が行動力を示せる | 「未定」「様子を見て」→入所の意思が不明確と判断される |
面接前日に自分でやっておく5つの準備
この5点を紙に書き出してから面接に臨むと、答えが詰まることなく話せます。
- 配信ジャンル・ターゲットを1文で言えるようにする(例:「20代の社会人女性に向けた夜の雑談配信」)
- 週のタイムスケジュールを実際に書いて配信可能な時間帯を確認する
- 目標月収の根拠を考える(「月5万円あれば〇〇に充てたい」等)
- 応募先の事務所の特徴を1つ言える状態にする(「還元率が明確・複数アプリ対応が気になって」等)
- SNSアカウントのプロフィールと数件の投稿を整えておく
「面接でどう話せばいいか不安」という場合、自分の状況を一度整理してから採用側の目線で見てもらう方が、準備の抜けを潰すのは早い。一人で正解を探し続けるより、外から確認してもらう方が盲点が見えやすいです。配信スタイルや週の稼働時間帯を整理してLitzに共有してもらえれば、面接前に知っておくべきポイントを返せます。
採用される人の5つの特徴──事務所運営側から正直に
採用したいのは「上手い人」ではなく、「続けられる人」です。どんなに才能があっても3ヶ月で辞められると、事務所側も投資を回収できません。逆に言えば、続けられることを証明できる人が最も採用に近い存在です。
特徴1:「なぜ始めたいか」を言語化できる
動機が明確な人は続く傾向があります。「収入を月5万円増やして子どもの習い事代に充てたい」「人前で話すのが得意なので活かしたい」──理由が具体的な人は、壁に当たっても動機に立ち返れます。「なんとなく面白そう」で始めた人が3ヶ月で消えるのは、続ける理由を失うからです。
特徴2:現実的なスケジュールを持っている
「週3回・夜22時〜24時」など、曜日と時間帯まで言える人は信頼されます。「時間はいくらでもあります」という人は、実際には配信しないことが多いです。入所前に現実的な週次スケジュールを示した応募者の継続率は、曖昧な回答をした応募者より高いのが実態です(一例)。
特徴3:失敗・課題を正直に話せる
「配信を試したがうまくいかなかった」「SNSを始めたが反応が薄くて悩んでいる」と自分の課題を言語化できる人は伸びます。完璧な実績を見せようとする人より、正直に現状を伝えて「だからサポートが欲しい」と言える人の方が、事務所のサポートを活かしやすいです。
特徴4:質問が具体的
「稼げますか?」より「17LIVEとPocochaだと自分のジャンル(雑談系)はどちらが向いていますか?」という質問をする人は採用しやすいです。自分なりに調べて考えてきた証拠だからです。事前の調査量は、入所後の自走力を予測する指標になります。
特徴5:連絡レスポンスが速い
入所前から確認できる唯一の行動指標です。面接調整のメッセージに24時間以内に返信できる人は、入所後のリスナーへの返信も速い傾向があります。連絡が遅い・既読スルーが多い応募者の継続率は、レスポンスが速い応募者に比べて大幅に低いのが実態です(一例)。
採用に落ちる7つの典型的な理由
事務所運営の現場で「採用を見送った理由」を頻度が高い順に整理します。面接前に対策できるものばかりです。
理由1:稼働時間が少なすぎる
「週1回1時間」など稼働時間が極端に少ない場合、事務所側のサポートコストに対して投資回収が難しくなるため敬遠されます。週3〜4回・1回あたり2時間程度を確保できる前提で話を進めるのが現実的です(一例)。現実的に難しい場合は正直に確認してから応募するのが最善です。
理由2:やる気が言葉だけで行動が見えない
「とりあえず登録だけしておきたい」という姿勢が伝わると落ちます。配信ジャンル・目標・スケジュールを具体的に言語化して臨んでください。面接前に「どんな配信をするか」を3行でまとめておくだけで通過率が大きく変わります。
理由3:他事務所への同時応募を正直に言わない
嘘がバレた場合の方がマイナスになります。「他に2社検討中ですが、御社の〇〇に魅力を感じています」と正直に伝えれば問題ありません。並行応募は業界の常識です。
理由4:契約書を確認しない姿勢
「読まなくていいです・後でいいです」という態度は信頼されません。事務所側は「問題が起きたときに対応できる人か」を見ています。逆に「違約金の有無を確認させてください」と言える人の方が、長期的な関係を築けると判断されます。
理由5:SNSや応募書類の内容が薄い
配信経験がなくても、SNSアカウントを事前に整えてから応募すると印象が上がります。アイコン・自己紹介文・数件の投稿があるだけで「準備している人」と判断されます。ゼロ状態のアカウントでの応募は「まだ本気ではない」と受け取られることがあります。
理由6:回答が曖昧すぎる
「なんとなく稼ぎたい」「とりあえず試してみたい」では通りません。目標月収・配信ジャンル・1週間に使える時間の3点を具体化しておくことが基本中の基本です。これを言語化できていない応募者は、入所後の最初の壁を乗り越えられないと判断されます。
理由7:プラットフォーム規約違反を匂わせる発言
過度な露出・詐欺的勧誘などの規約違反を匂わせると即不採用になります。プラットフォームとの関係を守る意識があるかどうかは、事務所がアカウント停止リスクを管理する上で非常に重要な判断基準です。
応募前に整理しておく3つの自分情報
「どの事務所に応募するか」を考える前に、自分の活動意向を整理しておくと判断が速くなります。
配信スタイルの明確化
顔出しありか顔出しなしか、雑談系か歌・音楽系か、特定アプリに絞るか複数アプリを試すかを決めておきましょう。これだけで選ぶべき事務所の候補が大幅に絞られます。顔出しなしの選択肢については顔出しなしでライバーを始める方法もご参考ください。
稼働可能時間の現実的な把握
1週間に使える配信時間を正直に計算します。「仕事終わりで週3回・1回2時間」なら週6時間です。この数字を持って事務所に相談すると、時給保証の条件を満たせるかどうかをすぐに確認してもらえます。
副業か本業かの位置付け
本業の就業規則で副業が禁止されていないか確認してから応募します。確認前に入所してしまうと後でトラブルになります。副業として月5〜15万円を目標にする場合と、専業として月30万円以上を目指す場合では、必要なサポートの密度が変わります。
複数の事務所を比較するときの判断軸
事務所の一覧比較はライバー事務所一覧(主要30社)でまとめています。本記事では「応募・採用プロセス」に絞り、比較の詳細はそちらに委ねます。
複数事務所に応募する際に最低限確認すべき5点を整理しておきます。
| 確認項目 | なぜ重要か | 確認タイミング |
|---|---|---|
| 還元率の計算方法 | 「100%」でもアプリ手数料引き後の100%の場合があり、視聴者課金額に対する実質取り分は異なる | 面接中〜契約書確認時 |
| 違約金の有無と金額 | 退所時に発生する可能性がある。「違約金ゼロ」を明言する事務所を優先する | 契約書確認時に必ず確認 |
| 対応アプリの種類 | 自分が使いたいアプリに対応しているかどうか。複数アプリ横断の適性判断をしてくれるかも重要 | エントリー前 |
| サポートの具体的な内容 | 「サポートします」の一言では不十分。録画レビュー・データ分析・個別フィードバックの有無を確認する | 面接中 |
| 配信縛りの有無 | 「週〇回以上」という配信義務が定められていると、生活スタイルと合わない場合がある | 契約書確認時 |
還元率の仕組みと「100%が成立する理由」を詳しく理解しておきたい方は、還元率100%のライバー事務所はなぜ可能なのかをご覧ください。
応募から採用までのQ&A
Q. 未経験・無名でも採用してもらえますか?
採用してもらえます。多くの事務所は未経験者を対象にした入所枠を持っています。重要なのは配信への熱意と継続できる環境があることです。「何から始めればいいかわからない」段階でも問題ありません。まず相談することが正しい最初のステップです。
Q. 複数の事務所に同時応募していいですか?
問題ありません。入所前の並行応募はよくあることです。ただし内定後は1社に絞って契約します。複数の内定を取ってから比較するのが現実的な選び方です。面接で「他は見ていません」という嘘はつかないことをお勧めします。
Q. 契約書のどこを特に見ればいいですか?
還元率の計算方法・時給保証がある場合の条件と期間・契約期間・違約金の金額と発生条件・退所後のアカウントの扱いの5点が最重要です。疑問点はサインする前に必ず確認します。「後で詳しく説明します」と先延ばしにする事務所には注意が必要です。
Q. 副業で配信する場合も事務所に入れますか?
入れます。本業の就業規則で副業が禁止されていないか確認した上で応募します。副業ライバーを前提とした時給保証・配信スケジュールを設計している事務所を選ぶと、本業との両立がしやすくなります。
Q. 面接に落ちたらどうすればいいですか?
別の事務所に応募します。落ちた理由を教えてくれる事務所もあります。「配信時間が少ない」という理由であれば、スケジュールを整えてから再応募するという手もあります。一度落ちてもその事務所に向いていないだけで、別の事務所では採用されるケースは多くあります。落ちた直後に何が足りなかったかを振り返るのが最短の改善ルートです。
Q. 面接はオンラインのみですか?
ほぼすべての事務所がオンライン(ZoomまたはLINEビデオ通話)で対応しています。対面を求める事務所もありますが、全国どこからでも応募できるオンライン対応が現在の標準です。
まとめ|「相談先を持ってから応募する」が最短ルート
ライバー事務所の求人は、未経験OK・面接のハードルは低め・即日採用も可能なケースが多いです。応募ルートは公式サイトからの直接応募が最も確実で、SNS経由のスカウトは悪質業者との見分けが必要になります。
採用率を上げるために重要なのは「配信経験」ではなく、「続けられることを証明すること」です。配信ジャンル・週の稼働時間・目標月収の3点を言語化して面接に臨むだけで、通過率は大きく変わります。
「どの事務所が自分に合うか」を一人で判断しようとすると、事務所側には当たり前の情報を知らないまま損をするケースがあります。採用側の目線で見てもらうと、自分では気づけない準備の抜けが見えます。外から見てもらう方が判断の精度が上がるのは確かで、Litzではその種の確認を所属の前後問わず受けています。配信スタイル・使いたいアプリ・週の配信可能時間の3点をLINEに送ってもらえれば、応募前に知っておくべきポイントをお返しします。所属しなくても情報だけ持ち帰ってもらって構いません。
この記事は Litz(ライバー事務所メディア) が執筆・監修しています。


